最優秀賞
みちびき衛星・CLASを活用した位置誘導苗植栽の林業現場での実装、および植栽位置データの蓄積とその後の活用
有限会社大阪林業 中村 隆史
高齢化と担い手不足が進む林業では、熟練者の減少により植栽品質(植栽間隔・列の乱れ)や作業管理(本数・欠株・作業実績の把握)が属人化し、検査・補植の手戻りや施業履歴の未整備が課題となっている。本提案は、準天頂衛星みちびき(QZSS)のCLAS(センチメートル級測位補強)を活用し、苗植栽を「位置誘導」しながら実施できる仕組みを現場実装することで、植栽作業の標準化と省力化、ならびに実績の自動データ化を実現する。作業者はCLAS対応の測位端末(スマホ/タブレット+受信機等)を携行するだけで、事前に設定した植栽設計に基づき「次に植える位置」へ誘導され、植え付け地点が時刻付きで自動記録される。これにより、植栽間隔のばらつき抑制や欠株箇所の把握が容易になり、補植・検査の効率化、施業履歴(どこに・いつ・何本植えたか)のエビデンス化が可能となる。通信環境が不安定になりやすい山間部でも衛星測位補強を活用できる点を生かし、経験の浅い作業者でも一定品質で作業できる“再造林のDX基盤”として展開する。
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