屋内外3次元測位可能な地上波測位システムで衛星測位システムを補完し、地理空間情報の利用基盤安定化及び豊かな利用シーン創出に貢献
MetCom株式会社 荒木 勤
地理空間情報の技術的基盤は、①位置を把握するための衛星測位技術と、②さまざまな地理空間情報を活用するための地理情報システム(GIS)の二本柱と言われている。本アイデアは、位置を知る手段としての①に、衛星測位以外の測位システムを加えることで地理空間情報の可用性を向上し、かつ実現サービスの幅を広げるもの。まち全体を対象に、屋内外シームレスな3次元測位を可能とする地上波方式の測位システムは、衛星測位システムの構造的な3大課題である、①屋内・地下、②高さ、③セキュリティについての課題を解決し、「位置を知る手段」をより強固なものとすることができる。
外部からの問い合わせが増加しました。また、提供中の垂直位置情報サービスは、提供地域を広げ、実証事例を積み重ねています。企業のみならず、国や自治体、公的機関との取組も広がっています。そして、より本格的な3次元測位サービスの実現に向けた準備も進んでいます。
地上波による3次元電波測位システムの実現に向け、準備を進めています。また、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と、準天頂衛星みちびきと、MetComの地上波測位システムの組合せによる、より便利で安全な測位サービス展開のプロジェクトも進めています。
位置情報をいつでもどこでも使える本当の社会インフラにし、人々の生活をより豊かに、そして安全安心なものにしていければと考えています。
地理空間情報は、適切な使い方で、私たちの生活をより豊かに、より安全安心にする大きなポテンシャルを秘めています。皆の創意工夫で盛り上げていきたいですね。